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平成19年10月 |
| 〈本草圖譜〉 前号に続いて古書の登場である。この「本草圖譜〈ホンゾウズフ〉」は、江戸幕府の御徒町〈オカチマチ〉に住んでいた下級武士である徒侍〈カチザムライ〉岩崎灌園が、自ら写生し彩色した精密画に解説をしたものである。岩崎灌園は、各地から採取した植物を自宅の庭にとどまらず、近くにも土地を借りて植えていた本草学者の草わけであった。江戸に来たシーボルトとも会っている。 |
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1830年から配布し始めた我が国初の植物図鑑として有名である。本人は57歳で病死したが、その2年後1844年に完結した。全96巻(92冊)であった。植物主体で、山草、芳草、毒草、蔓草などの部に分けられ、約2,000種収められている。最初の4冊が木版本であるが残りは数人の書き手による手書き本である。この表紙の「本草圖譜」は三本松の帝国製薬株式会社所蔵の1922年(大正11年)発行の復刻版(95冊)である。三本総務部長によると復刻版といえども大変貴重で現存するのもほんのわずかとのこと。(増井武彦記) |