平成19年4月

〈化学天秤
 近代的な雰囲気がするこの化学天秤は、白井度量衡器製作所(大阪)が昭和初期に製作したものである。秤量20g、感度10mgとあり、3本の足を調節して水準をとるよう工夫されている。表紙にと提供いただいたのは、高松市円座町の木田薬局3代目木田一孝氏である。
 一孝氏の祖父又八氏が大正9年に明治薬学校(明治薬科大学の前身)を卒業して、香川に帰り、少しの病院勤務の後、円座町で薬局を開いたのが昭和2年であったという。丁度そのころ購入したものであろう。なお、同じ天秤が琴平町のシマヤ真鍋薬局にも保存されている。
 実際に1g以下をべっ甲製の秤量皿に載せて秤量してみたが、安定に時間がかかった。正確に秤量するには技術がいることを感じ、50年前のライダーを使った精密天秤の秤量を思い出した。(増井武彦 記)
 
この中に、大小4枚合わすと10mgと
なる分銅がある。