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平成18年1月 |
江戸末期、白薩摩焼とあるこの蘭引(らんびき)は、栗林公園内の古民芸館のガラス棚に展示されている蒸留器である。下の器に蒸留する液体をいれ、加熱すると気体が最上部の冷たい水を入れた器で冷やされ、凝縮した液体が、内壁をつたって流れ落ち、真ん中の口から流れ出る仕掛けである。熱交換で温かくなった冷却水は上の口から抜くように工夫されている。原理的には南蛮渡来の冷却装置つき蒸留器である。らんびきは江戸時代前にすでに伝わっていたようである。江戸時代には多く生産され、富豪の間で飾り物とされていたという。 奇妙な名前は元をたどれば、アンビックス(ギリシャ)→アル・アンビック(アラビア)→アランビック→→…ランビキと変わってきたという。蘭はオランダの蘭学の流れではないかと思ったが、違うようだ。(増井 武彦 記) |