座敷かんばん

平成15年1月

 明治元年ごろ創業した松島琴松堂は、金比羅宮参道石段中腹に工場兼店舗を構えていました。
 この座敷かんばんは、明治25〜30年の間に作られたと聞いています。私の叔母の、おぼろげな記憶によりますと、当時の店の様子は次の様でした。
 店には、広い座敷の間があって、お客様は、座布団をしいて座り商談や色々話しをしていました。その部屋の奥の方には、おなじみの帳場がありました。その帳場の前には低い陳列があって、自社製の品が並べられておりました。この座敷かんばんは、その横に置かれてつい立と広告を兼ねて作られていたようです。更に横には、非常に大きな柱時計があった。その後、中腹では商売が不便というので元金丸座の横に店舗を引越しして来たのが昭和6年頃のことです。今の店もその頃作ったので、両方の店で商売をしていたので、繁しくしていたようです。古い古い話しです。
(松島 早苗 記)